マーシャルの『DSL1C』を購入し「1Wなのに凄い!」という記事を書きました。
購入にかなり悩んだのですが、最終的になぜ『DSL1C』を選んだのかという理由を書きたかったので別記事にしました。
上の記事と重複してしまう部分もあるかもしれません。
が、補完するように書いてますので、合わせて読んでいただけると分かりやすいかなと。(お手数かけます)
偉そうに勝手にペラペラ書いていますが、全て個人的な意見です。
同じような環境の方で、小型真空管アンプを検討している方は参考にしてください。
最後まで悩んだ1W出力のアンプの紹介もしてます!
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【目次】読みたい場所に飛べます
フルチューブアンプとは
そもそも「フルチューブアンプってなんやねん」と思う方がいるかもしれないので簡単に説明します。
その定義はちょっと曖昧ではありますが、世間一般の認知としては、
プリアンプ部とパワーアンプ部に真空管が使用されているアンプ
がフルチューブアンプとなっています。
『Marshall DSL1C』は、プリアンプ・パワーアンプ共に真空管が使用されていますので「フルチューブアンプ」と言えます。
プリアンプが真空管でパワーアンプがトランジスタという商品もたくさん発売されています。
フルチューブアンプを検討している方は「プリアンプ部とパワーアンプ部に真空管が使用されているアンプ」という条件で探してくださいね。
さらに細かい事になると「クラスA」「クラスA/B」回路というのがありますので、気になる方は検索してみてください。
真空管を使うとギターがうまくなる!?
この事にも軽く触れておきます。
「うまくなりたければ真空管アンプで練習しろ!」という言葉を聞いたことあるかもしれません。
個人的には真空管アンプで練習するのはうまくなると感じます。
真空管アンプはピッキングの一音一音のバラツキが凄くハッキリ出ますし、音量のコントロールが難しいので、しっかりイメージ通りの音を出そうとすると技術がいるからです。
うまくなるというか「表現力が上がる」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
「表現力が上がる」という意味でうまくなると言われてるのが一番の理由だと感じます。(一緒の意味か…?困惑)
ピッキングの強弱のバラツキなどに自分でしっかり気が付けないと意味ないですけどね…。
古い記事ですが、バークリー音楽院で教鞭を執っているトモ藤田さんの記事をご覧ください。
いかにアンプが大切かという事が書かれています。
トモ藤田の「ボストンギター道場」アンプの話し(その1)はこちら
右側の方がトモ藤田さんです。
トモ藤田さんとマット・スコフィールドのジャム動画です。
ブルースに興味のある方は、お二人共こちらの記事で紹介してますので覗いてみてください。
話が少し逸れてしまいましたが…
アンプシミュレーターやトランジスタでも華麗に表現する方はたくさんいます。
シミュレーターやトランジスタで自在に表現できる方なら真空管アンプの必要性は私は感じません。
結局「何を表現したいか」ですよね。
真空管も音が好みで使用している方がほとんどだと思いますので「うまくなりたいから真空管アンプを買う!」というのは違うかなと。
真空管アンプ使ってうまくなるなら持ってる人全員うまいはずですからね。
とは言うものの、
ギターの上達に悩んでる方は一度「真空管アンプ」と向き合ってみるといいかもしれませんね。
全然答えになりませんでしたが…。
なんか…偉そうに語っちゃったよ…。
『Marshall DSL1C』を選んだ理由
前置きが長くなりましたが『DSL1C』にした理由を書いて行きます。
アンプシミュレーターでは満足できなくて、どうしてもフルチューブアンプが欲しいなと。
バンドをやっていた若い頃から真空管アンプを使用していたので、どうしても物足りなかったんですよね。
ただデッカイアンプを置く場所も無ければ、音を出せる場所もないのでずっと諦めていました。
技術が進み、今では1Wの真空管アンプがゴロゴロあるという事で手にしたのが『DSL1C』です。(技術の進歩に気が付くのが遅い)
ギターの試奏で適当に使用したアンプなのですが、その音に驚きましてね。
ずっと購入を我慢していた事もあり、試奏したことにより一気に物欲メーターが振り切れたので、満を持しての購入。
決して衝動買いというわけではなく、素直に「いいな」と感じる部分が多かったので購入しました。
どういう部分が琴線に触れたかというと…。
アパート・マンションでも使える
購入にあたって「小さい音で使用できる」という事を一番重要としていました。
やはり「0.1W」は小さい音で弾くことが出来ます。
「0.1W」だと小型真空管アンプで一番小さい音で弾けるんじゃないですかね。
とにかく音量を重視したい方に最適だと思います。
小さい音ながらしっかり真空管のサウンドが出ますのでご安心を。
「たまには大きい音を出したい!」という時もあるでしょうけど、そこも文句なしですね。
我が家では「0.1W」でもボリュームノブを12時以上の位置には回せませんから。
それぐらい音量が出ますので、家庭で練習するなら「1W」「0.1W」のアンプでも充分って事です!
小さい音でも使えると豪語してますが、住宅の壁の薄さなどよってクレームがくると思いますので、そこは自己責任でお願いします。
真空管の音を楽しめるし音がいい
「小さい音で使用できる」のが一番重要といいましたが、その条件を満たしただけでは購入してません!
最初は音のよさに惹かれましたからね。
マーシャルにはあんまり興味がなかったのですが、クリーンが想像以上によかった!
しっかりと真空管アンプの音とニュアンスが出ます。
低出力のアンプは音がこもりがちなんですけど、『DSL1C』は輪郭・発音の聴こえ方がとてもよくて気に入りました。
ここは好みがあるでしょうが…。
さらに「0.1w」機能がある!
「これや!これを求めてたんや!」という感じでしたね。
5Wの『DSL5C』の試奏もしました。
やっぱり『DSL1C』より音はよかった!
でも「自宅で使うには音が大きそうだなぁ」という印象が。
「1W」でも充分と感じるのに「5W」ですからね。
スピーカのインチも一回り大きいですし、その分音も大きくなるなーと。(それがいい音に繋がってるけど)
『DSL5C』色んなところの商品レビューにも音量に関する意見が多かったですからね。
音質も良く「0.5W」に切り替わるとはいえ、音量が気になる方は一度試奏した方がいいかなと思います。
ヘッドホンが使える
夜中に弾く時や、万が一「0.1w」でも音量が大きくて駄目だった場合にヘッドホンに繋いで使えるというのも理由の一つですね。
ほとんどの小型真空管アンプにはヘッドホンジャックが付いてないですから。
その点でも『DSL1C』は優れています。
ヘッドホンからもいい音が出ますし!
ただ「エミュレート」という技術は「模倣ソフトウェア」を使ったシステムですので、アンプシミュレーターに近い雰囲気がします。
人によっては弾いててちょっと複雑な気持ちになるかもしれません。
シンプルにスピーカーから出る音が気持ちいいので、ヘッドホンは結局使ってないですけどね。
『DSL1C』紹介の記事にも書きましたが、マスターボリュームがないので、ボリュームだけで歪ませようとするとめちゃくちゃ音量上がって耳が死にます。
そこだけ注意ですね。
ブルースジュニアについて
オススメ真空管アンプで「Fenderのブルースジュニア」のアンプをよく耳にします。
実際、私も持ってました。
トモ藤田さんもブルースジュニアすすめてますし、購入を検討している方も多いんじゃないでしょうかね。
ハッキリいますけど、ブルースジュニアは物もデカいし音もデカい!!
ブルースジュニアの出力は「15W」あります。
「防音がある程度しっかりしている一軒家・マンション・アパートだ!」という自信があるなら問題ないと思います。
小さい音でしか練習できないという環境の方にはオススメしません。
高出力(という程でもないけど)の小さい音量探しはストレスでしかないですよ。
ボリュームノブに触れるか触れないかぐらいで音量調節している時間はただただムダ。
歪み系のエフェクターを繋いだりするとさらに音量調節が困難に。
音量を上げないと音色のよさが出せないですし、機能的にも持て余す事になると思います。
音量を上げると低音も出てきてかなり音圧を感じますからね。より大きな音に感じると思います。
よっぽど「ブルースジュニアが好きだ!」「ブルースジュニアの音がいいんだ!」という強いこだわりが無ければ他の選択をおすすめしますね。
値段も高いですし。
安価でフルチューブを楽しめるアンプは他にもありますから。
ただ、音がいいのは確かです!音圧もあって出音はふくよかでかなり気持ちいいです!
それだけでも価値があると言えます。(いいのか悪いのかどっちやねん)
これは間違いないです。本当は買い戻したい!!(本音が出る)
小さい会場ならライブでも使用できるクラスなので、その点ではオススメですね。
サウンドハウスで『FENDER Blues Junior IV』をチェック!
ただ、小さい音で練習するなら「ブルースジュニアじゃなくてもいいんじゃないかな?」というのが私の意見です。
ある程度大きい楽器屋さんならブルースジュニアが置いてあると思います。
自分の環境に合うか一度試奏してみる事をオススメします。(結局これ)
音が気に入ったなら買うべし!
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悩んだフルチューブアンプ
私が購入を悩んだフルチューブアンプを紹介します。
1Wの(1Wになる)フルチューブアンプのみです。
安くていい感じのアンプがたくさんあって凄く悩ませてくれました。
Laney CUB12R
「レイニー」のCUB12Rです。
こちらもしっかりフルチューブアンプ。
15Wと1Wに切り替えられますし、リバーブも搭載。
なんと、お値段は3万ちょい!
15Wの出力でこの値段は安い!ブルースジュニアの半額程です。
『DSL1C』より安いですからね。
うーん、いい音してます。
レイニーの代理店がサウンドハウスだけなので、なかなか試奏できないという難点がありますが…。
1Wで使用するには本体が明らかに大きかったので諦めました。
サウンドハウスのページにデモの動画がたくさんありますので、興味のある方はチェックしてください。
BLACKSTAR HT-1R
「ブラックスター」のHT-1Rは「1W」のフルチューブアンプ。
出力の切り替えはありません。
動画を見る感じとてもコンパクトに見えますね。
その分EQは一つだけと、コントロール部分がかなりシンプルになってます。
発売が2011年なので割と古い機種です。
音はとてもパワフルに感じます。
強烈に歪みますので、激しめの音楽もバリバリいけちゃいますね。
私はなんだかピンとこなくて最終的に購入には至らず。
BUGERA V5 INFINIUM
「ブゲラ」のフルチューブアンプですね。
「クラスA回路」と書いてありますので、コンパクトながら極上の真空管サウンドを楽しめるアンプかなと。
この大きさで「5W」「1W」「0.1W」に切替可能なのが素敵やん!
「EQ」が付いてないので、サウンドメイクに幅が無いのは仕方がなさそう。
リバーブも付いてます。それにしてもコンパクト。
ただ残念な事に…
もう販売してない!!!
詳しくは知りませんが、生産終了の可能性が高いですね。
まれにオークションでも手に入りますので、ブゲラV5が欲しい方は狙ってみてはいかかでしょうか?(紹介しといて売ってないというオチ)
2万円程で販売していたそうなので、無駄に高く出してる方には気を付けてください。(それでも欲しいならいいですけど)
普通に売っていたらこれを買っていたかもしれませんね。
なんせ安い…。
販売こそしてませんが、サウンドハウスに仕様が書いてありますので参考にしてください。
アッテネーター
『アッテネーター』を使用すれば、どんなアンプでも真空管をドライブさせて音量の調節が出来るようになるそうです。
もし欲しいアンプがあるのでしたら、アッテネーターを使用すれば家庭でも弾ける音量に調整できる可能性がありますので、調べてみてはいかかでしょうか?
ただ、アッテネーター本体によって音が異なるそうなので、好みの音を探すのが大変かもしれませんね。
この事については全然詳しくないのでこの辺で…。(逃亡)
おわりに
色んな意見書きましたが、個人的に感じたことなので、あまり鵜呑みにしないでください。
「小さく感じる音・大きく感じる音」自体に個人差がありますからね。
見つけたら試奏してみるのが一番です。
何度も書いてますが…
大きな音が出せないけど真空管アンプが欲しいと悩んでる方には「0.1W」+「ヘッドホン機能」がある『DSL1C』は最高だという事を胸を張って言えます!
「0.1W」で駄目だったら諦め付くでしょうし!(嫌な考え…)
参考までに少しでも読んでいただいた方、ありがとうございました。
サウンドハウスなら『Marshall DSL1C』がポイント10倍付いてお安く買えるのでオススメです。
サウンドハウスで『Marshall DSL1C』をチェック!
では、また!