先日、ブルーノート東京にラリーカールトンを見に行ってきました。
人生初めての生ラリーカールトン!
一度見てみたいと思っていたのですが、タイミングが中々合わず、初参戦となりました。
その感想・レポを書きます。
ただ、申し訳ないのですが、私はラリーカールトンに関してはかなーり無知です。
好きなんですけどね。
割と聞くんですけど、曲名に関しては「Room335」と「FRIDAY NIGHT SHUFFLE」しか覚えてないぐらいのにわか。(もはやにわかどころじゃねぇ…)
そんな奴の感想(感想というか思い出書くだけ)になってますので、さらっとしてます。
期待しないで読んでください。
前半は開演までを書いてますので、感想だけを読みたい方は目次で「感想」まで飛んでください。
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【目次】読みたい場所に飛べます
ブルーノートまでの日記
その日は朝から雪がチラついていた。
が、積もる事もなく昼頃には止み、電車の遅延もなく、快適に会場まで辿り着いた。
ブルーノートへの道のりもすっかり慣れたものだ。
すれ違うマダム達に心の中で「お金ください」と語りかけながらブルーノートを目指した。(なにやってんだコイツ)
無事到着。
やはり玄関でパシャリ。
間違いなくここでラリーカールトンのライブが開催されるようだ。
いつかコットンクラブと間違えてしまうんじゃないかと危惧している為、看板を見て安堵した。
間違いなくラリーカールトンだ。(何回確認するんだよ)
寒いので、外でウジウジすることなく中に入る。
玄関をくぐると、地下のロビーに繋がる階段がある。
いつもすぐに階段を下りるのだが、今日の私はいつもと一味違う。
少しブルーノートの雰囲気に慣れてきたので、周りをよく見渡す能力がいつもより高いのだ。(くだらねぇこと書いてねぇで早く感想書けよ)
上を見上げたらこんな感じだったから思わずパシャリ。
もしこの先ブルーノートに行く機会があるのならば、このような所も楽しんで欲しい。(大きなお世話だろ)
受付で整理番号を貰い、荷物を預け、番号が呼ばれるのを待つ。
早めの番号だったので、殆ど待ち時間は無かった。
ロビーから更に地下への階段を下り、席に案内される。
案内された先は、ラリーカールトンのギターの音が直撃する程のかなり近い席だった。
席を案内してくれたボーイさんが「近い席空いてますが、音大きいですけど大丈夫ですか?」と。
その問いに対し、食い気味に「はい。大丈夫です」答える私。
しかし、着席して一息ついた後にステージを見て思った。
「これ…直撃すぎねぇか…怖い…。」(バカかよコイツ)
大音量にストレスを感じやすい「耳」の事をすっかり忘れていた。(近さの誘惑に負けんなよ…)
いつも通りウイスキーを頼んで、耳の心配をしながら震えて開演を待った。
メンバー
Larry Carlton(g) |
ラリー・カールトン(ギター) |
Travis Carlton(b) |
トラヴィス・カールトン(ベース) |
Mitch Forman(key) |
ミッチ・フォアマン(キーボード) |
Paulie Cerra(sax) |
ポーリー・セラ(サックス) |
Gary Novak(ds) |
ゲイリー・ノバック(ドラムス) |
無知の私は、ラリー・カールトン(親)とトラヴィス・カールトン(息子)以外知らなかった。
ただ、ドラムのゲイリー・ノバックに関しては、直感的に「なんか聞いたことある感じのドラミングだなぁ…」とライブを見ながら感じていた。
家に帰って調べてみて分かったのだが、ロベン・フォード、マイケル・ランドウ、ジミー・ハスリップ、ゲイリー・ノバックで「Renegade Creation」というのをやっていて、その楽曲を何度も聴いた事があったのだ。
「利きドラム」なんてやっても絶対に分からないが、奇跡的に聴いたことがあるのが当たっていたので、一人で「ほらみろ!どや!」となったことを報告しておこう。(クソみてぇな報告だな)
セットリスト
1st STAGE | |
---|---|
1. | GOODBYE (SOLO) |
2. | SONG FOR KATIE (SOLO) |
3. | DEEP INTO IT |
4. | FRIDAY NIGHT SHUFFLE |
5. | 10 PM |
6. | SMILES AND SMILES TO GO |
7. | I’M GONNA MOVE TO THE OUTSKIRTS OF TOWN |
8. | MINUTE BY MINUTE |
9. | SHE’S OUT OF MY LIFE |
10. | HILL STREET BLUES |
11. | OUI OUI SI |
EC. | ROOM 335 |
感想・レポという名の日記
時間になり、バンドメンバーが姿を現し拍手が沸き起こる。
メンバー全員ではなく、ラリーカールトンが1人でステージに上がってギターを構える。
それにしても…思っていたより身長が高い。
ラリーカールトンってデカいんですね…。
勝手に小柄だと思っていた自分が恥ずかしい。
高身長でスラっとしてるし、ジーンズ似合いすぎやろ!と半ギレしながら見とれていたら曲が始まっていた。(ちゃんと聴けよ)
ソロでのギタープレイだ。
にわかすぎる私でもわかる、あの「335」のギターを構えて目の前で弾いている。
初めてのラリーのギターサウンドに感動。
「本物やで!本物が弾いとるで!」
こういう時って童心に帰るよね。
ただ、ふと気になる事が。
ネックを持つ指も、ピッキングする指も小刻みに震えていたのだ。
「こんな百戦錬磨の達人でも緊張で震えるもんなのか…?」と不思議に思っていた。
が、結局緊張ではなく、ラリーの指はライブの最後まで小刻みに震えていた。
ラリーも3月に70歳になるらしい。
年齢的な物なのかなんなのか、理由は私にはわからないが、その震えを感じさせないギターサウンドだ。
始めは少し気になったが、それを吹き飛ばすほどのプレイだった。
2曲、ソロでのプレイで「335」のギターサウンドをしっかり堪能することが出来た。
3曲目の「DEEP INTO IT」でバンド全員での演奏が始まる。
バンド演奏からギターのヴォリュームが上がり、耳に突き刺さってくるのだ。
「ぎゃあああああああ」とまではいかないが、思ったよりハイがきつくてね。
ラリーのサウンドはもっとマイルドだと思い込んでいたので、「ちょっ…う、うるせえな…」と感じてしまった。
いい音なんですよ。いい音なんですけどね。ちょっと場所が私に向いてなかったかなと。
まぁ、次第に耳も慣れて結果的に大丈夫だったのだがね。(なんで偉そうなんだよ)
続いて「FRIDAY NIGHT SHUFFLE」。
やっぱ金曜日に聞く「FRIDAY NIGHT SHUFFLE」は格別やで!なんて思いながら体を揺らした。(にわか過ぎるだろ)
正直、目の前で大きくなってるラリーのギタープレイよりも、ゲイリーとトラヴィスのリズム隊が耳を引いた。
ゲイリー・ノバックのドラムはノリが良くてとてもパワフルだし、トラヴィス・カールトンのベースからはグルーヴがほとばしる。
この二つが掛け合わさっているのに体が反応しないわけがない。
特にトラヴィスには、父の背中をじっと見て音の変化を感じ取り、瞬時に対応する姿になんだか感動させられた。
親子愛と言うか、親子でステージに立って本気の演奏が出来るって凄くいいなと感じた。
時にアイコンタクトでにこやかに笑いあう。
こんな良い親孝行ないやろ!とさえ思う。
これだけ親の背中を見てる子供もそうそういないだろうな、と。
トラヴィスの父親を見る迫真の顔は、戦場を感じさせるものがあってグイグイ引き込まれた。(戦場知らないけど)
「10 PM」「SMILES AND SMILES TO GO」と曲が進む。
聴いたことあるような、無いような曲が進む。(そういう事は言うんじゃねーよ)
突然アホのような感想になるのだが、「曲がいい」。
それを感じずにはいられなかった。
やはりグラミー賞に常連なのは伊達じゃない!それを体感し、曲終わりに思わず唸った。
「SMILES AND SMILES TO GO」で、サックスのポーリー・セラが絶妙な歌声を響かせて私をドン引きさせた。
なんでこんなに歌うまいんや…。サックスプレーヤーちゃうんけ…世界はどうなっとるんや…サックスも凄いのに…。
キレた。(引いたんじゃねーのかよ)
「SHE’S OUT OF MY LIFE」
この曲だ、この曲が良すぎて涙を流したのだ。
正確に言うと気が付いたら泣いてたのだが、我ながら驚いた。
インストを現場で聞いて泣いたのは初めてかもしれない。
ミッチ・フォアマンのキーボードサウンドとラリーのギターサウンドが最高のマッチングを起こし、私の琴線に触れた瞬間だった。
曲の良さはさることながら、やはり生の音楽のパワーは凄い。
生のサウンドだからこそ、涙がこぼれたんだと感じずにはいられなかった。
「OUI OUI SI」がとてもカッコいいナンバーで、ラリーカールトンの曲だぜ!という存在感が凄い。(伝え方下手かよ…)
リズム隊が存在感を存分に発揮していて、目も耳もついついゲイリーとトラヴィスに奪われてしまった。
時間が押していたのか、一旦退場するという事なく、そのままアンコールへ。
最後に満を持しての名曲、「ROOM 335」である。
この曲には感動しざるを得なかった。
私が高校の頃にラリーカールトンの存在を知った曲だ。
当時はバリバリのメタルキッズだったが、曲のカッコよさに惚れ、夢中でコピーして弾いたもんだ。
いつか生で聴きたいと思っていた。
少し遅くなってしまった気がするが、本当に聴くことが出来たのだ。
短いバージョンだったが、最高だ。
筆舌に尽くしがたい想いが溢れたのは言うまでもない。
全てが終わり、バンドを盛大な拍手で見送った。
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まとめ
とても一言では言い表せないが、素晴らしい時間だった。
ここからは、私の個人的な感想を述べよう。(ずっとお前の感想だろ)
ラリーカールトン、彼はレジェンドだ。
正直に言ってしまうと、彼のプレイが刺激的だったか?と言われると、答えは「NO」。
素晴らしいプレイなのは間違いない。
ただ、見終わって感じた事は、ラリーカールトンを見に来たというより、『ラリーカールトンバンド』を見に来た!という感覚になった。
プレイヤーとしてではなく、バンドマスターとして秀逸だな、と。
彼がメンバーに指示を出しているシーンが幾度とあった。
真ん中にいて引っ張っているのは間違いないのだが、私には、ラリーカールトンが主役か?と聞かれればそうではない気がした。
これは、全員主役の様に感じさせる、『楽曲の素晴らしさ』を体感したという事に他ならない。
メロディーが歌っているかのように自然に入ってくるので、ギターの音に感じない部分が多々あった。
ギターが真ん中にいるように思えない、絶妙なバランス感覚を楽曲が持っているなと、ラリーカールトンのライブで一番感じたことだ。
あまり抱くことのない、主役は『曲』だったという事を体験させてくれた。
その素晴らしい曲を、バンドを従えて操っていたのが、ラリーカールトンだった。
私にはそう映ったのだ。
そういう意味で、めちゃくちゃ刺激的だったのは間違いない。
見事に私の頭は「FRIDAY NIGHT SHUFFLE 」されたのだった。(上手い事言おうとしてスベるなよ…)
機材
興味のある方がいるかもしれませんので、ペダルボードの画像載せておきます。
最後に
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
ラリーカールトンの音楽は途切れ途切れではありますが、若い頃から聴いていました。
とてもファンと言えるものではないですが、彼の音楽が好きな事には変わりはありません。
ファンではない故、軽率な発言等に感じる部分があるかもしれませんが、お許しください。
一個人の感想なので。
ということで、ありがとうラリーカールトン!!
では、また!